『7回目の出直し🌻』

好きなことを自分のペースで、のんびり更新

KeyExtensionからAutoHotkeyに乗り換える。キーボードのキー操作をカスタマイズする

長年、愛用しているキーボード便利ソフトの話です。私はこれで爆速を手に入れました。

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かなりマニアックかつ変態的な内容なので、大半の人には同意を得られないだろうなと感じつつ、ネットで調べたら5人くらいは愛用者がいたので書いてみます。

Key Extensionというソフト

長年愛用しているソフト1 Key Extension

その名のとおり、キー操作を拡張するソフトです。
「変換」キーを押しながら、キーボードのキーを押すと、別のキーを押してくれたことになるソフトです。(説明が難しいな)

例えば、変換J左←キーを押したことになり、カーソルが移動するということです。

◆◆

出会ったのはいつくらいだろうか、覚えてないくらい昔です。たぶん、2005年くらいからだから15年以上使わせてもらっています。

作者のページだと2003年にリリースしたソフトです。18年も前のソフトなのか。

窓の杜の記事でも2003年に紹介されているので相当古いですね。 https://forest.watch.impress.co.jp/article/2003/11/06/keyextension.html

forest.watch.impress.co.jp

何が素晴らしいのか

このソフトは素晴らしかった。ホームポジションから手を離さなくても、たいていの操作ができてしまうのです。

特にノートPCのキーボードは、メーカーによって結構な違い(個性)があります。特に矢印キーやHomeキー、PageUpキーなどは迫害されさほどスペースを与えてもらえません。
しかもキーが小さくて押しにくく、誤操作しまくります。

せまいよ、せまいよ
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KeyExtensionに出会ってから、矢印キーに頼らずにカーソル移動ができるようになりました。しかも、ノートPCごとのキーボードの違いもほとんど気にならなくなりました。 キーの設定も細かく設定できたので、使いやすいようにカスタマイズできました。

僕のキーボード入力速度を大きく変えてくれたソフトです。

バージョンアップしない問題

とても使いやすく愛用していたソフトなのですが、バージョンアップが止まってしまっています🍅。 Key Extensionは、Windows2000とXP用に作られていて、その後の更新がされていないです。

無料のソフトだし作者の方の都合もあるので、これは仕方ないことだと思いますが、無いと生きていけないくらい使いこんでいる人にとっては致命的な問題です。 このソフトありきで自分のキー操作を強制してしまっているので、ソフトがあると最高に効率が上がりますが、無いとめっちゃ下がります。

ということで、別のソフトで同じことをやれるようにします。

Auto Hotkey

代わりに使うソフトはAutoHotkeyというやつです。 www.autohotkey.com

AutoHotkeyもキーボード操作のユーティリティです。キーの組み合わせで別のキー操作をエミュレートしてくれます。

無料で使えて、しかもソースコードも公開されているソフトウェアです。ありがたい。

AutoHotkeyを使って、Key Extensionの操作性に近いものを再現しつつ、独自のキー設定を行いました。
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★(無変換キー)を押しながら2つ目のキーを押すと、このように変わるようにします。

AutoHotkeyの使い方

インストール手順は飛ばします。
AutoHotkeyはKeyExtensionのような設定画面はなく、スクリプトファイルにキー操作を書き込んでいきます。ちょっと敷居が高いかも。

設定ファイルを書く

ファイル名は何でも良いですが、keyextension.ahkという名前にしておきます。これをまるっとコピーしてもOKです。

keyextension.ahk

vk1D & i::Send,{Blind}{Up}
vk1D & k::Send,{Blind}{Down}
vk1D & j::Send,{Blind}{Left}
vk1D & l::Send,{Blind}{Right}
vk1D & n::Send,{Blind}{Enter}
vk1D & q::Send,{Blind}{Esc}

vk1D & h::Send,{Blind}{BS}
vk1D & f::Send,{Blind}{Del}
vk1D & <::Send,{Blind}{Home}
vk1D & >::Send,{Blind}{End}
vk1D & u::Send,{Blind}{PgUp}
vk1D & o::Send,{Blind}{PgDn}

vk1D & e::Send,{Blind}{F2}
vk1D & vkBB::Send,{Blind}{F5}
vk1D & r::Send,{Blind}{vkF3sc029}
vk1D & t::Send,{Blind}{Tab}
vk1D & y::Send,{Blind}{vkF3sc029}

vk1D & c::Send ^c
vk1D & v::Send ^v

vk1Dが無変換キーの意味で、::より右側は、同時に実際に信号を送るキー操作を定義書きます。 一番上を例にとると、

vk1DJを押すと、上矢印キーの信号を送るという意味です。

これを、自分にとって必要な数だけ縦に並べればOKです。

設定ファイルの意味

簡単に意味を書いておきます。

押すキー 動作 意味
i
j
k
h
n enter
h backspace jが左に移動なので、左を消す
f del HがBSなので左人差し指でDEL
< home 行頭に移動する感じの<
> end 行末にジャンプする感じの>
u page up
o page down
e F2 Excelの編集のe
; F5 なんとなく
r 半角 よく使うので押しやすいところに2か所
y 半角 よく使うので押しやすいところに2か所
t tab Tだからタブ。あんまり使わない
c ctrl + c コピーに設定すると便利
v ctrl + v 貼り付けも無変換+Vでいく
a ctrl + a 全選択

コピーとペーストは、KeyExtension時代にはできなかった操作で、この設定がかなり便利に使えています。

詳しい書き方はマニュアルを参照してください。 http://ahkwiki.net/Send

AutoHotkeyの実行方法

拡張子がahkのファイルは、ダブルクリックすると実行ができます。起動中はタスクトレイにAuto Hotkeyのアイコンが表示されます。

毎回実行するのは面倒なので、Windowsのスタートアップにahkファイルのショートカットを置いておくといいです。

ファイルを編集した場合には、警告メッセージが出るので「はい」と押すか f:id:kanaxx43:20210826201927p:plain

タスクトレイの右クリックメニューから、Reload This Scriptを実行します。 f:id:kanaxx43:20210826201944p:plain

起動に成功していれば、無変換を押しながらキー操作をすると動きが変わると思います。

さいごに

キー入力を高速化するソフトウェアの紹介でした。とってもマニアックな内容でした。
これを使うと、本当にキー操作が早くなるので試してみてください。

と、ここまで書いてなんですが、このキー操作に慣れるには相当な修行が必要です。 10年以上この方法を使っているので慣れ切ってしまっているし、無しではいられないですが、今からこれを覚えるのはツライと思います。 ただ、慣れてしまえば効率が上がること間違いなしです。