どこで話題になったのか忘れましたが、何かで回ってきて1話目を見たのですが、面白くてそのまま4話まで見てしまいました。
日本人の僕には考えさせられることが多いドキュメンタリーです。
(GWには第4話まで公開されていましたが、最終話まで公開済みです)
タイトル
原題:Undercover Billionaire(アンダーカバービリオネア)
日本語タイトル:億万長者の挑戦
あらすじ
現在のアメリカでアメリカンドリーム(大金持ちになること)が実現可能かを証明するリアリティショーです。
内容
元手100ドル(1万円)で、90日以内に100万ドル(1億円)のビジネス(会社)を立ち上げることができるかにチャレンジするという内容です。
初期投資額が少なくそして期限がとっても短い中で、成果を出せるのかというのがポイントです。
主役の男
グレン・スターンズ。まぎれもなく大金持ちの男です。
今は大金持ちのグレンが、カネもコネも使わず完全に身元を隠した状態で100万ドルのビジネスが立ち上げできるのか挑戦します。しかも自分が一度も住んだことがない町で独りぼっちで挑戦します。
資本金という名の100ドルを0にしないように、自分自身の生活をしながら、ビジネスのアイデアを考え、仲間を集め、施策を打って元手の資金を増やしていく、という流れで進んでいきます。
最初の100ドルに自身生活費(住むところのお金も食費)も含むので、最初のほうはサバイバルです。
最後のジャッジ
90日後、構築したビジネスの価値を測ります。
現状の売り上げ、今後の計画、実現可能性など将来の価値も含めて100万ドルになるかどうか(手持ちの現金が100万ドル必要というわけではないです) で判定します。
100万ドルに1セントでも足りなければ、グレンが自腹で100万ドルを払い、そのビジネスの資本金として今後の街の発展に使うことにします。
◆◆◆
グレンは、
- 『過去の自分がやってきたビジネス経験は今のアメリカでもまだ通用する』
- 『それを駆使すると1億のビジネスができるはずだ』
といいます。
アメリカンドリーム*1で、一発逆転ができたのは昔のことでしょ?という疑問に答えます。
英語版のコンテンツはこれですね。2019年の話です。
https://www.imdb.com/title/tt8417266/episodes?season=1
Youtubeに上がっているのは日本語音声になっていますので、英語が苦手でも大丈夫です。
見ていて思うこと
ネタばれ要素が少な目で、見ていて思ったことをいくつか。
この話は、全体的にビジネスのセオリー(安く買って高く売るとか、数打てば失敗もあるけどそのうち当たるとか)がちりばめられていて、それらを学ぶことができます。かなり勉強になります。
行動力と決断力は半端ない。僕だと「うーん、ちょっと考えます」といって商機を逃しているところがいくつかありそう。
行動力がすごい
とりあえずグレンの行動力がすごい。
この人だからなのかアメリカ人だからなのか区別することができないですが、思いついたことを割りとさっさと動く。頭も使うが同時に体も動く。まずここに関心します。
そして、状況によって行動を変えられること。現実の世界じゃトップオブトップで何も困っていないはずなのの、置かれた状況でカップラーメン1つで過ごすとか普通にやります。そして、仕事をえり好みをせずに掃除だってやる。そのときにできることをやるという行動力はすごいです。
役割がはっきりしている
これは、アメリカの労働方式にもよるのでしょうが、いわゆる「ジョブ型」の労働なので、各自の仕事の担当がはっきりしています。マーケティング担当、料理担当、ビール担当、設備担当など割り振って、各自が自分の思ったことを自分の責任で仕事を進めていきます。
日本でもプロジェクトにおいて担当を割り振ることはありますが、作業者としての担当であることが多く、「何をやるか」「どうやってやるか」までの責任を預かることは少ないと思います。自分の考えを責任者に伝え承認をとるみたいなことは少ないです。
そして、責任が果たせていないと感じたら、厳しいこともはっきり伝えます。
交渉
話の中でモノの売り買いをするシーンがたくさんでてきます。
ほとんどの場合、こちらの希望額と相手の希望額とには結構な差があって、これを交渉で埋めていきます。1ドルたりとも譲らないということはなく、ちゃんと譲り合って妥協点が見つけていきます。
「ふたりの間を取って〇ドルで」みたいなのがあるんだけど、最終的に合意に至るとどちらも嫌な顔せずに、すごくハッピーな感じになるのがアメリカ的です。
日本人だと、売買が成立しているにも関わらず、「値切られた」とか「けち臭い」とか、思っちゃうケースがありそうです。
ものの売り買いが早い
これはアメリカだからなのかもしれないけど、
売りたい人と買いたい人が合意したら売買成立で、その場でお金の受け渡しをしてサヨナラ、みたいなシーンが結構でてきます。これは日本だと商習慣的にちょっと難しい感じがします。(実は、自分が見えている世界では難しいと感じているだけで、実はそうでもないのかもしれないけど。)
道端に車を勝手に止めておいて「この車売ります」みたいな紙を貼っておき、買いたいひと人から連絡がくるとか、日本だと難しそう。ただ、こんなに軽やかにモノを売り買いができる環境で育つと、ちょっと頭のいいひとはビジネス(お金稼ぎ)にトライしそうな気がしますね。
ありがとうなどの肯定が多い
英語を直訳したからなのか、ThanksやThank youが「ありがとう」と訳しているので、仕事が終わったとき、交渉が終わったとき、別れ際などとにかく「ありがとう」っていう言葉が多いです。 あとは、提案や意見に対して「いいと思う」「いいアイデアだと思う」というのも多いです。あんまり否定的な感情からの反応というのが少ないです。
日本人だと、こんなに気持ちのいいコミュニケーションにならないような気がします。
動画のリンク
Youtubeに4話まで上がっています。ディスカバリーチャンネルの公式動画なのでしばらくなくなることはないと思います。
連休中、暇があったら見てみてください。
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kanaxx.hatenablog.jp
第1話
第2話
第3話
第4話
第5話
2022年6月8日公開
第6話
2022年6月16日公開
タイトル見ただけでヒヤヒヤする。期待大です。
第7話
2022年6月22日公開
運命のフェス開幕!
第8話 最終回
2022年6月29日公開
フェスの後から店舗オープンまで。そして、ビジネス価値の判定まで
特別編
2022年11月24日公開
1年後にエリーの街に戻ってきて、思い出話をする会。喧嘩別れしたあの人とも再会する。
ネタばれ要素しかないので、8話目まで見たあとに見ることをお勧めします。