アフィリエイターの立場と購入者の立場から、アフィリエイトを見つめてみます。 ブログからアフィリエイト収益を奪う記事になってます。ポイントサイトを使おう。
アフィリエイトの仕組み
まずは、アフィリエイトの仕組みですね。
今さら、細かく説明をしなくてもネットにたくさん教科書的なものがありますので、さらっといきます。
アフィリエイト(広告)とは
アフィリエイトとは、売り手と買い手をネットを使ってつなぐ仕組みです。
簡単にいうと、何か商品を紹介し、そのページから購入に至ると、紹介者に報酬が入る形です。ネットの広告には、大きく分けると
- インプレッション広告
- クリック型広告
- 成果報酬型広告
と3つありますが、ASPがやっているアフィリエイトの大半は成果報酬型の広告です。実際にモノ売れたら(そしてキャンセルされなかったら)報酬が入ります。モノが売れずに商品紹介をたくさん読まれても収益になることはほとんどありません。
この記事でも、成果報酬の話しかでてきません。
成果報酬のアフィリエイト
成果報酬型とは、実際にモノが売れたときに売り上げ金額の何%かを謝礼として戻す仕組みです。歩合制の営業みたいな感じですね。
新聞のチラシとかは、どれくらい売れるかわからないのに新聞に挟み込んでもらうだけでお金がかかってしまいます。 ネットのアフィリエイトの場合は、売れなかったら(基本的には)広告費がかからない*1ので、売る側が無駄なコストを掛けずに済むので売る側にとってもメリットがある仕組みです。
お金の流れを整理
アフィリエイトで売ったときの報酬は誰が支払っているのでしょうか?
アフィリエイトの報酬を払うのはモノを売りたい企業です。広告主であり販売主である企業がお金を出します。モノを売るためにかかる必要な経費の一部と考えています。一般的には一般的に広告宣伝費と呼ばれるお金です。
企業が支払った広告宣伝費の行き先は、ASPとアフィリエイター(主にブログの作者です)です。
企業とASPとの契約によって料率が決まるため、正確な数値はわからないので、なんとなくの仮の数値で説明しますが、例えば
企業とASPの決め事
商品販売の価格の5%を支払いするというのが条件のとき
1万円のものがアフィリエイト経由で売れた場合
支払い側 | 受け取る側 | 金額 | メモ |
---|---|---|---|
購入者 | 販売主 | 10000円 | 商品代金として |
販売主 | ASP | 500円 | 売り上げの5% |
ASP | アフィリエイター | 100円 | 売り上げの1% |
販売主は10000円を受け取る代わりに、ASPに広告宣伝費として500円払います。 ASPはブロガーに対して100円を支払います。ASPは400円、ポケットに入るわけですね。
ここまでが、簡単なアフィリエイトの仕組みというか、構図です 大事なのはお金の流れ。誰が何のためにお金を支払い、アフィリエイターの手元までくるのか?の理解です。
上の例を言い換えると
「1万円の商品をネットで買うとき、購入者は100円を誰かに(アフィリエイターに)渡すことができる」
とも言い換えることができます。
たまにアフィリエイター憎しみたいな、絶対にクリックしないぞ。というタイプの人がいます。購入するにあたり自分の支払い金額が変わるわけでもないので、あまり気にすることではないかなと思います。 アフィリエイターが楽して稼いでるイメージなので、そこに加担したくないのは何となくわかりますけど、企業が宣伝目的で負担しているお金ですからね。
大事なのは、購入者がアフィリエイト経由で1%のお小遣いを誰かに渡せるということです。
アフィリエイト報酬の行き先
次は、1%のアフィリエイト報酬が誰のものになるか?
これまで書いた話だと、商品を紹介してくれたアフィリエイターになるように見えますが、実はそうでもないんです。理由は、ラストクリックという考え方で支払い先が決定するからです。
ラストクリックによる判定とは
ラストクリックとは、商品販売のページに最後に送った人です。簡単にいうと最後にアフィリエイトのリンクを踏ませた人に権利があるという意味です。
今のアフィリエイトは、ラストページ(ラストクリック)を発生させたページに支払われることが主流です。
Aさん、Bさんが同じサイトや商品を紹介している状態で
Aさんののサイトを見て商品を購入する
→ラストクリックはAさん
Aさんのサイトを見て商品ページに行ったけど、その日は買わず
翌日にBさんのサイトから商品ページに行って購入する
→ラストクリックはBさん
このように、ラストクリックが上書きされていきます。
つまり、アフィリエイトとは、
購入者の立場から考えると
「自分の購入額の1%を誰かに渡せる」という仕組みですが、
アフィリエイターの立場で考えると、
「企業が支払う広告宣伝費の1%の権利をもらうためのラストクリックの奪い合い」
となります。
自己購入はありなのか?
購入者が、購入額の1%を渡す先をコントロールできるということはわかりました。 それを自分に渡すことができないのか?というのは、だれでも一度は考えるのではないでしょうか?
答えは、
たいていのアフィリエイトは自己購入はNGになっています。規約で禁止されていて報酬が発生しないケースがほとんどです。
誰かに渡せるお小遣いがあるのに、自分には渡せないようにできています。ここで出てくるのが、ポイントサイト(自己アフィリエイト)です。
ポイントサイトの説明
まず、ポイントサイトとは何なのか?
とても簡単にいってしまうと、
たくさんのASPとつながっている巨大なアフィリエイトサイトです。ブロガーがアフィリエイターになるのと同じく、ポイントサイトもAPSを活用したアフィリエイターです。
ポイントサイトがブロガーと違うのは、ポイントサイト自体が会員管理をしており、購入予備軍をたくさん抱えている点です。
先ほど、購入者は、ラストクリックを自分で選べるという大事な点を伝えたと思います。
実は、ポイントサイトもアフィリエイトサイトの一種ですので、誰かのリンクをクリックしたあとにポイントサイト内のリンクをクリックすると、ラストクリックを上書きできます。
購入者がポイントサイトを経由することにより、自分が購入するときに発生するラストクリックを、ポイントサイトにすることができます。アフィリエイターのリンク効果を無くします。
ただ、企業から支払われるアフィリエイト料は、購入者自身に渡るわけではなく、(アフィリエイターの立場である)ポイントサイトです。
ここまで読むと、
購入者がポイントサイト経由で買うメリットは何なのか? 疑問が残ると思います。
答えは、
ポイントサイトをラストクリックにして発生させたアフィリエイト料を、ポイントサイトの会員と分け合うという仕組みで運営されているからです。
とても賢いですねぇ。
ポイントサイトの構図
ポイントサイトを使ったアフィリエイトを行うと、お金の流れはこのようにかわります。
支払い側 | 受け取る側 | 金額 | メモ |
---|---|---|---|
購入者 | 販売主 | 10000円 | 商品代金として |
販売主 | ASP | 500円 | 売り上げの5% |
ASP | ポイントサイト | 200円 | 売り上げの2% |
ポイントサイト | ポイントサイト会員(購入者) | 100円 | 売り上げの1% |
(%は架空の値です)
表の変更点は、
- 購入者が1%にあたる100円をポイントサイトからバックを受けている点
- アフィリエイターの報酬が2%になっている点
大口アフィリエイターであるポイントサイトは、ASPとの交渉力があるので一般のブロガーよりよい取引をしていることが多いです。
ASPからたくさんもらうことで、その分を会員にも還元できる、ということですね。
3者のメリット
この仕組みは、ASP、ポイントサイト、購入者の3者にとってメリットがあります。(お金を出す企業にとってはプラスの効果はないです)
ASP側のメリット
ASPが必要なのは利用実績と販売実績です。企業はモノを売るためにASPを使うので、集客効果と販売効果が高いところを選ぶのが自然です。
自分のサービスを経由してたくさん売れる実績がないと企業が選んでくれません。どこそこのアフィリエイト使ったら売り上げが10%伸びたとか言われると企業も使いたくなりますよね。
なので、たくさんの有料会員を抱えているサイトと付き合うことは、実績を上げるために必要になります。
ポイントサイト側のメリット
ポイント還元をすることで、会員を集められるという点です。
買うだけでポイントがもらえるというのはユーザにとってはメリットがありますが、年に1回しか買わない人はそこまで興味を持たないはずです。逆にいうと、ネットでの買い物意欲が高い人、買い物頻度が高いひとがポイントサイトに興味を持ち会員になります。
月に最低1回はネットで買い物する人が〇万人会員がいますよ、という宣伝文句でASPからいい条件を引き出すことができます。
他のポイントサイトに負けないように、会員維持のための努力をしないといけません。会員へのバック率を上げる、独自の会員ランクを持って会員でいるメリットを与えるなどですね。
購入者のメリット
自分自身で買い物をするときに、ポイントサイトからバックがもらえます。ユーザのメリットはここだけです。
年間100万円買い物をする人は、1万円分のポイントがもらえるので十分なメリットです。
そして、購入者がやるべきことは、
- 購入時にポイントサイトより商品ページへいくこと
- 良い条件のポイントサイトを選んで利用すること
ですね。ポイント還元のいいポイントサイトを選ぶことです
ポイントサイトの実績
僕自身も、ブロガーとしてアフィリエイトをやりながらも、 購入者としてはポイントサイトを使って、ラストクリックをポイントサイトに寄せています。
メインで使っているサイトは、ハピタスです。
ちなみに、ポイントサイトを使ってどれくらいの効果があるかというと
2021年だけで4500ポイントです。Amazonギフト4500円分と交換できました。
ハピタスは2017年から初めて、いままで4年間のトータルで35000ポイントもらっています。
この金額はアフィリエイトで発生したものなので、通常はアフィリエイターに渡るものではありますけど、意識して自分に配るとこれくらいの効果があります。
代表的なポイントサイト
ポイントサイトはいろいろありますが、ハピタスとモッピーを紹介します。 両方とも有名なサイトなので、どちらかを使っていれば間違いなしです。
ハピタス
モッピー
他にも、LINEショッピングなどもありますが割愛します。
Amazonだけは別
ポイントサイト経由で購入すると、アフィリエイト分が自分に返ってくるという話をしましたが、1サイトだけ例外があります。
天下のAmazonです。
楽天やヤフーショッピングはポイントサイトで自己還元もできますが、Amazonだけは自己還元ができません。1年くらい前まではLINEショッピングでAmazon購入分の0.5%をポイントバックしていましたが、終わってしまいました。
Amazonだけは経由する場所がないので、Amazonで買い物する人の1%相当の額がネットの(ブロガーの)誰かのところに落ちることになります。
当然、わたしがAmazonで買う場合も、アフィリエイトフィーの落とし所のないことになります。どこかいいサイトがあったら教えてください。
ということで、Amazonで買うときはぜひ、このリンクからお願いします。
さいごに
アフィリエイトとポイントサイトの話を書いてみました。
誰かがどこかにアフィリエイトフィーを払う仕組みでネットの広告というのは成り立っています。
いちいちポイントサイトを経由するのが面倒でなければ、ネットで購入するときはポイントサイトを経由して買うのがよいです。基本的には1%程度の小さな報酬ですが、自分が購入することで確実にもらえます。ちりも積もれば山になります。
この記事を書くということは、諸刃の剣でもあります。 いままで、何となく入っていたアフィリエイト料が、ポイントサイト経由の自己還元に変わったら0になるわけですから。
これまでのブログでのアフィリエイトフィーはとっても少額ですし、0になっても大してダメージはないです。この記事が参考になったという方はAmazonで何か買ってください。
*1:ASPの登録料などはかかる場合があるので0円ではないです