モバイルバッテリーは買って持ち歩くのではなく、必要なときに借りる時代が来たのかも! と思わせてくれる体験をしました。
スマホの電池事情
スマホの充電はどうしていますか?
ひとむかしのスマホは電池が一日もたないこともあり、モバイルバッテリーを持ち歩いていました。最近はスマホ本体の電池の持ちがよくなっているので、1日くらいは電池がもつくらいになってますよね。
ただ、キャッシュレス決済を多用するようになり、昔よりスマホの依存度が高まっていています。生活のほとんどをスマホに頼りっきりなので、電池が切れてしまうと大変です。
先週参加した34キロを散歩する大会でスマホを酷使することになりました。さすがに途中でコンセントで充電することはできないので、大容量のモバイルバッテリーが必要になりました。 ここ数年、モバイルバッテリーをレンタルするサービスが出てきています。モバイルバッテリーは買うものだったのですが、借りることができるようになってます。
モバイルバッテリーのレンタルサービルを使ってみました。
バッテリーをレンタルするメリット
自分でバッテリーを買うのではなく、レンタルするメリットは結構あります。
- いつも持ち歩く必要がない
- 家で充電しておく必要がない
- 急に必要になったら満タンの状態で借りられる
- 借りた場所で返さなくてもよい
- 借りた分だけお支払い
- 電池が劣化しない
モバイルバッテリーレンタルのサービスを調べてみると、『Charge SPOT』が先発で最大手、『充レン』が2番手で2大サービスのようです。
『充レン』について
今回使ったモバイルバッテリーのレンタルサービスです。業界だと2番手のようです。
充電スポット数
2022年11月時点で、スタンド設置個所は3000箇所くらいでした。(ロケーションのページをめくって数えました)ChargeSPOTが30000箇所なので、規模でいうと1/10程度なのですね。
がんばってほしい。
ちなみに、駅への設置数はNo1らしいです。
価格設定
充レンのレンタル価格表です。
基本的には時間単位のレンタルです。短い時間で返せば安くなり、長い時間借りればお金がかかります。 最低料金は330円なのですが、最低料金で借りられるのはレンタル開始日の翌日24時までです。330円で最大48時間借りられます。
バッテリーサイズ
前日に借りてきて部屋でサイズを見てみました。iphone SEと同じサイズです。裏側には3本のケーブルが付いてます。
電池の表面。カラフルなパッケージです。
電池の表面
電池の裏側にケーブルは3本付いています。ケーブルがなくて充電ができないことはないです。付属のケーブルはとても短いです。
電池の裏側
iPhone SEと並べてみたところ。 ほぼ同じサイズです
サイズ感
バッテリーの容量は5000mAhです
ケーブルが短いのが使いにくいですね。カバンにいれて使いたい場合には、延長ケーブルが必要です。
こちらの記事が参考になります。
kanaxx.hatenablog.jp
リチャージがすごい
充レンのすごいところは、330円でレンタルできる時間が長いことだけではありません。 充レンの一番の特徴は、リチャージです。*1
リチャージは何かというと、、、
利用した電池を一度返却し、別の電池(満タンの電池)をその場で借りることができます。電池の交換が可能ということです。
これが、330円のレンタル期間であれば何回でもリチャージ(交換)が可能なのです。
空っぽの電池を持ち歩いていても意味がないですからね、定額で満タンの電池に交換できるというのは、とても心強いです!
スタート地点の小田原駅、ゴール地点の江の島・藤沢あたりにスタンドが設置されていることと、リチャージサービスが魅力的なので、今回は充レンを試しました。
充レンを1日使い倒してみた
リチャージ特典をフルに活用するために、こんな感じで使いました。
利用前日
- 当日の朝はトラブルが怖かったので、前日の11/11夜のうちに1台目を借りに行く。
- 念のため、家でスマホに充電できることを確認する。
翌日12日
- 家から小田原までの移動中は充電しながら移動(スマホは100%をキープ)
- 小田原駅で1回目のリチャージ(満タンのバッテリーに借り換え)
- 夕方まで充電しながら江の島まで徒歩で移動(最終的にバッテリーは空、スマホは残30% )
- 江の島から藤沢まで電車移動し、藤沢駅で2度目のリチャージ
- スマホを充電しながら利用する。スマホの残量が70%くらいまで回復し、家の近くで電池を返却
結局、合計で3本の電池を借りました。これで330円です。すごい。
しかも、クーポンを持っていたので支払い0円でした。
まず、最初に感じたことは、レンタルした日の翌日24時まで330円なので、当日に借りなくても前日に借りておける点、これはとてもよいです。 完全時間料金制のサービスだと前日から借りておくのは躊躇しますよね。充レンなら気にしなくていい。
充レンの利用手続き
この先は、充レンの具体的な使い方です。アプリの初期設定や、電池を借りて返す方法も書いてあります。 LINEのアカウントと紐づいているため、個人情報を入力した会員登録はありませんでした。
LINEアプリの事前準備
マイアカウントの設定を事前にしておきます。支払い方法の設定だけです。
充レンのLINEアカウントと友達になり、LINEアプリを起動します
支払い方法の事前設定を押します。
すきな支払い方法を設定しておきます。あとで変えられます。とりあえずPayPayにしとておきました。
ここは難しくないです。充電スタンドの周辺でやりましたが、家でやっておくほうがいいです。
スタンドを探す
まず、充レンのスタンド(バッテリー置き場)を探します。
公式サイトから探せます。位置情報をONにすると近くにあるスタンドがGoogle Mapに表示されます。
ここで軽く問題、
地図を初期表示したときにはピンが立っているのですが、地図の移動しても移動した場所のピンが表示されません。これは不便です。
今回、『小田原に行く前に、小田原周辺にスタンドがあるかどうか』を調べたかったのですが、地図を移動させるだけでは探せませんでした。リストから頑張って探しました。
ここから探します。
ju-ren.jp
LINEアプリで探したほうが便利
あとから気が付きましたが、LINEアプリ側は地図とピンが連動しているので、探すのであればLINEを使ったほうが楽です。LINEの場合は電池の残数と空きスロットの数も表示されます。
ピンをクリックすると、そのスポットのバッテリーの残情報と空き状況(返却用)が見えます。
貸出可になっているのは、電池の残数です。返却可は電池が抜けてしまっている穴の数です。
貸出可の数は0のものは、電池が刺さっていないので借りたいときに行っても無駄足です。 逆に、返却可の数が0の場合は、すべてのスロットに電池が刺さっている状態で返却するための穴が無いので無駄足になります。
レンタルする
では、実際にレンタルしてみます。
LINEアプリからレンタルの手続きをします。LINEのトーク枠から行けます。
『充レンを借りる』を押すと、カメラが起動します。スタンドに付いているQRコードを読み込むとレンタル手続きが始まります。
レンタル手続きが完了すると、電池が飛び出てきます。
そして、LINEにメッセージがきます。
11日に借りて12日の24時までに返却です。当日3時間、翌日24時間で27時間借りられます。
リチャージする
使って残量の減ったバッテリーを満タン(リチャージ)します。
返却する
まずは普通に返却です。リチャージ用に何かしてから返却というのではなくて、普通に返却で大丈夫です。空いているスロットに電池を差し込むだけです。
すぐにLINEで返却完了メッセージが届きます。
もう一度借りる
返却が完了したら、新しいバッテリーをレンタルできます。
リチャージに特別な手続きはなく、いつもどおりに新規に借りるだけです。複雑な手続きはないので失敗することもないです。
画面を見るとわかりますが、リチャージ期間だと0円と表示されています。
リチャージ手続きが完了すると、LINEでメッセージが届きます。
利用終了
利用終了するには、スタンドの空きスロットに借りているバッテリーを戻すだけです。次のバッテリーを借りなければ返却で終了です。 全部が埋まっていて空きスロットがない場合には、返却できないのでスタンドを探し回ることになります。
使ってみて思ったこと
人生初のモバイルバッテリーをレンタルしてみました。単純に言ってとても素晴らしかったです。この日のためにモバイルバッテリーを買おうか悩みましたが、買わなくてよかったです。 今回は、「34キロを歩く」のにスマホの電池を切らさないためにかなり調べ尽くしてレンタルをしました。ちょっと要件が特殊だったので充レンが大活躍でした。
使ってみて思ったことは、普段使いでも緊急事態でも使えるサービスだと思いました。もうちょっと充電スタンドが増えてくれるといいですね。
ただ、レンタルバッテリーの充電ケーブルは短いので長いケーブルと延長アダプタを準備しておいたほうがよいです。
*1:リチャージはLINEアプリで借りた場合だけの特典です